鬼畜系サブカルチャーの終焉/正しい悪趣味の衰退 - Underground Magazine Archives
鬼畜系サブカルチャーの終焉/正しい悪趣味の衰退 虫塚虫蔵 日本悪趣味史概説 では90年代の「悪趣味」とは何だったのか? さいごに 付記「日本悪趣味文化の歴史的変遷」 日本悪趣味史概説 鬼畜や悪趣味は数十年間隔で定期的にブームになる。3つ挙げるとすれば、大正末期から昭和初期にかけてのエログロナンセンス文化、戦後混乱期に濫造されたカストリ雑誌群、そして世紀末の『危ない1号』*1を頂点とする鬼畜ブームである*2。 3つのブームは一見似ているが成立背景が異なり、特に世紀末の「悪趣味」は街が清潔になって汚穢が見えなくなった事の裏返し、怖いもの見たさがあった。 昭和初期も『グロテスク』(1928年-193…
鬼畜系サブカルチャーの終焉/正しい悪趣味の衰退 虫塚虫蔵 日本悪趣味史概説 では90年代の「悪趣味」とは何だったのか? さいごに 付記「日本悪趣味文化の歴史的変遷」 日本悪趣味史概説 鬼畜や悪趣味は数十年間隔で定期的にブームになる。3つ挙げるとすれば、大正末期から昭和初期にかけてのエログロナンセンス文化、戦後混乱期に濫造されたカストリ雑誌群、そして世紀末の『危ない1号』*1を頂点とする鬼畜ブームである*2。 3つのブームは一見似ているが成立背景が異なり、特に世紀末の「悪趣味」は街が清潔になって汚穢が見えなくなった事の裏返し、怖いもの見たさがあった。 昭和初期も『グロテスク』(1928年-1931年)というインテリ向けの元祖鬼畜本が存在していたが、当局より幾度となく弾圧され発禁処分になったことでも知られている*3。 しかし戦後を迎えると、それまでの激しい言論統制や出版規制から解放され*4、同時に「自由の象徴」として下品で低俗な大衆雑誌「カストリ雑誌」が大量に発行されるようになった。これが広く一般に普及したのもまた「悪趣味の時代」だったのではないかと思う。 では90年代の「悪趣味」とは何だったのか?…
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